富士精工グループの属する機械工具業界とは?
機械工具とは、工作機械に取り付けて金属を削るのに用いられる刃物のことで、刃先部分である「切削工具」とこれを保持する「ホルダー」の2種類に大別されます。
業態別で見ると、大手工具メーカーが切削工具とホルダーの汎用品(大量生産)を総合的に取り扱い、幅広いお客さまへと供給しているのに対し、中堅中小の工具メーカーの多くは、主要顧客の工場付近に根ざし、切削工具もしくはホルダーのいずれかに特化して、その特殊品(少量受注生産)の製造販売を行うなど、事業のすみわけがなされています。
【機械工具業界の鳥瞰図】
富士精工グループで作っている工具の特徴とは?
自動車部品、とりわけエンジンやトランスミッションなどの構成部品は、汎用工具で加工できない特殊な形状をした箇所が多く、これを加工する専用工具(特殊工具)が必要となります。当社グループでは、こうしたニーズを受け、客先のエンジニアと交渉しながら、特殊工具を一点一様で設計製作しています。
なお、特殊工具は発注したお客様以外ではまったく使用できないため、必要な時に必要な個数(1本~数本単位)だけ製作し、製作納期も比較的短いのが特徴となっています。
他社にはない富士精工グループの特徴とは?
ロゴとして使用されている「C-max」の意味は?
C-maxは、工作機械の刃先(切削工具)と保持具(ホルダー)の理想的結合(Clamp)の極限(max)を追求するテクニカル・コンセプトとして誕生しました。
そして、産業界のグローバル化が加速した1990年代半ばには、ハードウェアからソフトウェアにいたるまでの、工具に関わるトータルサービスを展開するため、C-maxは7つのC(Capability、Certainty、Conception、Challenge、Confidence、Combination、Charm)を追求するビジネス・コンセプトへと変化したのです。
さらに時が流れ、企業の社会的責任が強く求められるようになった今日にあって、ステークホルダー(Customer、Capital investor、Community、Company employee)それぞれの立場に応じた価値を創造するため、C-maxはマネジメント・コンセプトへとさらに進化を遂げています。